スマブラDX、プロゲーマーとe-Sports

日本の矮小なe-Sports業界は、2020年東京オリンピックを機に激変する。

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画像はリオデジャネイロオリンピック閉会式より

 

こんにちは、スマブラDX元世界トッププレイヤーのCaptainJack(@CaptainJacksan)です(๑•̀ㅂ•́)و✧

「e-Sports」「プロゲーマー」。今までこの言葉を聞いたことありましたか?e-SportsとはElectronic Sportsの略で、テレビゲームやPCゲームを用いた競技のこと。
プロゲーマーとは、そのプロ選手です!

アメリカ・中国・韓国などでは特に盛り上がっているe-Sportsですが、日本ではまだまだ認知度もプロの数も少なく、盛り上がっているとは言いがたい状況にあります。当記事では、日本のe-Sportsが抱える問題と、その全てを変える可能性のある東京オリンピックについて考えたいと思います!

東京オリンピックのe-Sports種目として採用されそうなゲームタイトル候補を見たい方は、今すぐ記事下へジャンプ!(ページ内リンク)

日本のe-Sportsの現実

まず、現在の日本のe-Sports市場、業界の様子を見ていきましょう。

 

日本人にはプロゲーマーが少ない

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梅原大吾氏。日本人初のプロ格闘ゲーマー。(格ゲープレイヤーWiki:ウメハラより)

 

日本人のプロゲーマーは、e-Sportsの盛り上がっている中国・韓国・欧米などの他国に比べて圧倒的に少ないです。NAVERまとめに日本人プロゲーマー一覧がありましたが、掲載されている全てのプレイヤーを合わせても20名あまり

「2011年から1年間のプロ契約」というケースでも掲載がありましたので、正確な数を表しているとは思いませんし、あくまで参考値ではありますが。

しかし、プロが数十人、これは業界として非常に小さいと言わざるをえません。 

 

 

⚠️2017年10月19日追記

eスポーツ協会によると、プロゲーマーの人数は現在50〜100人とのこと。

「eスポーツ協会の筧氏に聞いたところ、ゲームだけで生活している日本のプロゲーマーは50人くらい。バイトなどの兼業も含めると100人程度。」
(出典:TVゲームが五輪種目に? 日本人プロゲーマーが語る「海外出稼ぎ」の理由とは | ORICON NEWS

 

日本のe-Sports市場拡大を阻む「ゲーム=遊び」という認識

これは感覚的にわかりますよね。ゲーム=遊びという認識。小さい頃、「ゲームは1日1時間」とか言われたのではないでしょうか。

また、最近ゲームの専門学校が開講され話題になりましたが、これもネット上で大変な批判がありました。個人的には学校に通ってプロゲーマーになる方法を学ぶのがプロ化への最も効率的なアプローチとは思いませんが、彼らの批判には「たかがゲームに学校?」的なニュアンスが含まれていたように思います。

日本はゲームのみならずエンターテイメントの分野で世界に遅れを取っており、2000年前半に漫画市場がハリウッドの映画市場の規模を抜いて10年以上経過する現在でも
ゲームが子どもの遊び扱いされている現状は悲しく思います。

 

日本では巨額の賞金付き大会の開催が許されていない

先日、消費者庁が「e-Sportsの大会の賞金上限上限を10万円にする」と発表して話題になりました。ゲームの大会は賭博法、風営法などが絡んでくるため、特に賞金に対しては昔からかなりシビアです。

しかし、上限10万円というのはプレイされるゲームタイトルのメーカー自身が
賞金を拠出する場合であり、第三者であるスポンサーが賞金を出す場合は
その範疇に当てはまらないようです。

しかし、本当にそうなのであれば、すでに日本で賞金が10万円を超える大会が
多数開催されていてもおかしくない。実際はそうはなっていないため、
正直この辺りはまだ真偽のほどはよくわかりません。【悲報】消費者庁「eスポーツの大会の賞金上限は10万円までにします」

賞金の存在は重要です。人は生活費を稼いで生きていかなければなりませんから、大会に賞金がないとやはりそれは趣味の範疇にとどまり、ゲームで食べていくことはできません。となると、必然的に他に生活のために仕事をする必要が生まれ、練習時間の確保が難しくなります。

そうすると結果を出せるまでに時間がかかり、スポンサーが付くのに時間がかかってしまいます。それでもスポンサーが付けば御の字。スポンサーがつくことなく、ゲーム自体を止めてしまうプレイヤーの方が多いです。

 

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日本のe-Sportsは東京オリンピックでどう変わる?

ここまでは悲しい現実をお話ししてきましたが、これらの状況は東京オリンピックが全てを変える可能性があります。みなさん、2016年8月に開催されたリオデジャネイロオリンピック閉会式の「安倍マリオ」を覚えていますか?

素晴らしいプロモーションムービーなので、改めて紹介したいと思います。

 

動画を見れない人のためのハイライトf:id:captainjacksan:20160928003121p:plain

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いかがでしょうか!

僕はリアルタイムでは見れなかったんですが、YouTubeで見て鳥肌が立ち、泣きそうになりました。その理由は、 このTweetに集約されています。

 

 

オリンピックの閉会式という大舞台で世界を巻き込み興奮の坩堝にするマリオやドラえもんというキャラクター・・ なんて素晴らしいんでしょうか。筆舌に尽くしがたいです。

この演出を可能にした椎名林檎をはじめとするキャストたち、GOサインを出した名も知れぬ官僚たち、マリオに扮した安倍首相、全てが感動的です。

同Tweetは大変話題になり、多数のコメントが寄せられました。

 

 

楽しくて、平和で、そして世界中を感動と興奮の渦に巻き込めるこれだけ強力なコンテンツを持つ国は、世界広しといえどもおそらく日本だけ。

この映像への海外からのコメントやネットの反応を見ればそれは明らかであり、アニメ・ゲームのコンテンツの力はそれだけ強力です。

 

そこで、本題はタイトルに戻ります。「日本の窮屈なe-Sports業界を変えるのは、2020東京オリンピックにおいて他にない。」

オリンピックの舞台でこれだけのセンセーションを巻き起こした「安倍マリオ」。任天堂や日本の壁を超え、世界のゲームを代表するキャラクターです。そんなキャラクターを使ったe-Sportsが盛り上がらないはずがなく、国策として打ち出しているCool Japanの方針とも一致します。

東京オリンピックの演出も椎名林檎をはじめとするリオのスタッフが担当することになるでしょうし、リオ閉会式PVの反響から考えれば、ゲームキャラクターはほぼ間違いなく入れてくるはず。

リオではなぜポケモンが出演しなかったのかという話もあり、日本が生み出した値千金の世界的キャラクターたちを起用した「安倍マリオ」路線を踏襲してくるのは自然な流れです。

 

余談になりますが、ストリートファイターシリーズで有名な美人中国人ファイター、春麗。なんと、世界で初めてゲームキャラクターとして切手化されているんです!

 

1999年には、中央アフリカ共和国で発行された切手のデザインになった。ゲームのキャラクターが切手のデザインになったのは、世界でも初めてのことである。

春麗 – Wikipedia

 

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(画像は春麗切手からお借り) 

 

出演作のストリートファイターシリーズは格闘ゲームの祭典EVOの競技種目中一番人気を誇る超有名タイトル。春麗といえば、ウメハラさんの背水の逆転劇でも有名ですね。(やられる方ですが 笑)

 


なお、主人公のリュウは、スマブラにもスペシャルゲストとして参戦しています。

 

現状ではe-Sportsの大会に大きな賞金を設定するための法整備が遅れていたとしても、
これからCool Japanの流れを汲んだe-Sports振興の動きが起こってもおかしくない。

世界からあれだけ注目された「安倍マリオ」のコンテンツパワーを利用しなくていいのか?間違いなくこのタイミングで積極的に取り組むべきです。

法改正の妨げとなる頭の固いおっさんたちを説得してくれるのは、海外を味方につけた世論であり、リオの「安倍マリオ」ではその可能性が見えました。

2020年東京オリンピックまでにe-Sportsを取り巻く環境はどのくらい変わっているのか?まずは本場ラスベガスと同等のものを作り上げると宣言された、格闘ゲームの世界的祭典、EVO JAPAN(2018年1月)を楽しみに。

僕もフィンランドから帰国し、参加します。みなさんと現地でお会いできるのを楽しみにしています!

 

 

東京オリンピックのe-Sports種目として採用されそうなゲームタイトル候補

最後に、僕が個人的に東京オリンピックで採用される可能性があると考えているゲームタイトルを紹介します。プレイ人口や大会の賞金額などから予想したものですが、いち個人の考えであり何の根拠もありませんので、ご了承の上でどうぞ参考にされてください‪(*・ᴗ・*)و‬

 

  • League of Legends
  • Dota 2
  • Counter-Strike
  • Call of Duty
  • Starcraft 2
  • ストリートファイター
  • スマブラ
  • FIFA
  • マリオカート
  • スプラトゥーン

 

色々意見はあるででしょうが、僕が考える採用候補のタイトルはこんな感じです。

一方で、South China Morning Postの記事によると、ICO(国際オリンピック協会)のトーマス・バッハ会長が『暴力的なゲームはオリンピックのe-Sportsタイトルにはならないだろう』(Violent video games have ‘no places’ at the Olympics)と語っているように、協会としては暴力的なゲームはオリンピックでプレイするには相応しくないと考えているようです。

つまり、人気や規模の大小に関わらず、対テロ特殊部隊とテロリストとの戦いをテーマにした対戦FPS(シューティングゲーム)の『Counter Strike』戦争をテーマにしたFPS『Call of Duty』などは採用されない可能性が高そうです。

一方で、FIFAなどの人気スポーツゲームは大きなチャンスがあると思っています。ミレニアル世代と呼ばれる若年層へのアピールを意識して、マンチェスター・シティーやシャルケなどの欧州のビッグサッカークラブも独自にe-Sports部門を持ち始めており、かつゲーム性が極めて健全だからです。

スマブラプレイヤーとしてはスマブラはもちろん入ってほしいところですが、どうでしょうね。格闘ゲーム代表としてストリートファイターシリーズは入る気がしますが、格ゲーで2番目に人気なのがスマブラ(DXとWii Uの2タイトルを合わせるとEVOのストV参加者数を上回る)であり、選ばれる可能性もあると思います。

 

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著者プロフィール

歌舞伎町でホストクラブを背に佇むCaptainJack
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著者:CaptainJack

1985年1月23日京都生まれのプロゲーマー&プロブロガー。妻はかわいくて優しい青い目のフィンランド人(๑•̀ㅂ•́)و✧

『伸びシロとおもシロ』をコンセプトに世界中からワロタをお届けする「JACK HOUSE」を運営。過去最高PV12万、月間収益130万円超のプロブロガー。

テーマはブログ、アフィリエイト、貧困、借金、仕事、人生逆転、海外、恋愛、結婚、スマブラ、e-Sportsなど。

今年の目標は、フィンランド移住時に555万円あった借金を完済し、スマブラDXのプロゲーマーになり、妻と2人でいつでも好きなところに旅に行ける環境を作ること!

好きな言葉は『オッケーイ!』『伸びシロですねぇ!』『日日是好日』『人間万事塞翁が馬』が座右の銘

経歴:

京都にて生誕→ マジメな黒ブチメガネ(小学生)→ ちょっとエッチな本の立ち読みを同級生に見つかりエロガッパを襲名(中学生)→ 自由すぎる校風の私服進学校に入学し盛大に高校デビュー→ 地元の外大入学→ フランス留学→ スマブラDXの世界大会で多数優勝→ ヒッチハイクを極める→ アフリカ大陸縦断→ 京都の超ホワイト大企業島津製作所入社→ MLMディストリビューター→ 顧客のサイコパス詐欺師に騙され個人秘書に→ 殴る蹴るスタンガンの暴力で洗脳→ 1年半に渡り月500時間の無償労働→ 借金680万円→ 歌舞伎町ホスト→ ナンパ師→ 会社設立→ ナンパで妻と出会う→ 派遣社員→ 翻訳者→ 訪問販売→ 妻と出会って1年目の日にフィンランドで結婚(2015年6月)→ フィンランド移住(同年10月)→ プロブロガー(2017年8月)→ 仮想通貨投資家(同年9月) プロゲーマー(同年12月)→ アメリカへ3ヶ月『スマブラ武者修行の旅』へ出発(2018年2〜5月)→ 日本一時帰国(6/1)



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