EVO2016 スマブラDX部門優勝を果たしたHungry Box選手と、
惜しくも敗北を喫したArmada選手。
e-Sportsとは
前回の記事では、e-Sports(Electronic Sports)とは何かという話をしました。
e-Sportsとは業界の総称であり、
e-Sportsという競技があるわけではありません。e-Sportsとはある意味、「球技」や「陸上競技」のようなものです。
サッカーやバスケットボール、野球などは球技と称され、
100m走、ハードル走、武井壮で有名な十種競技などは陸上競技と称されます。それと同じく、家庭用ゲームやPCゲーム、
コンシューマー機(ゲーセンにあるやつ)などの
いわゆるテレビゲームを使って行う競技を
まとめてe-Sportsと呼んでいます。
e-Sportsとしてプレイされるタイトルは様々ですが、
その中でも僕は
「大乱闘スマッシュブラザーズDX」
及び
「大乱闘スマッシュブラザーズWii U」
の2タイトルを選んでいます。
スマブラについてはこちらの記事が詳しいです。
しかし、League of LegendやDota2など、
プロとして活躍している選手がこれまで総額数億円を得ていたり、
一つの大会の賞金総額が1億円を超えるゲームタイトルは他にあります。
じゃあなぜ僕は他の賞金が高いゲームをやらないのか?
多重債務者なのに。笑
この記事では、僕がスマブラ世界王者のプロゲーマーを
目指そうと思った動機と理由を書いていきます。
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スマブラでのマネタイズが可能になってきた
これが僕がe-Sportsとしてスマブラに取り組もうと思った理由の大前提。
昔はスマブラはどうがんばっても
趣味の範疇でしかありませんでしたが、
今は世界中にスマブラだけで
生活しているプロ選手が数十人は存在しています。
そのほとんどはスポンサーが豊富なアメリカに集中していますが、
スマブラDXの世界トップ6のうち2人はスウェーデン人。
僕が3週間後に住んでいるフィンランドの隣です。
なお、なぜ海外移住するのかという部分については、
追って別記事で書く予定です。
赤印が現在スマブラDX世界ランキング1位のArmadaが住むGothenburg。
Armadaを含むThe Five Gods(5神)の最大のライバル、
通称”神殺し”のLeffenはスウェーデンの首都ストックホルムに居住している。
近年、e-Sportsとしてのスマブラの人気が急激に高まってきた
また、レッドブルはe-Sportsに大変力を入れている企業であり、
公式サイトで「スマブラ」プレイヤー長者番付という企画が組まれています。
その記事によると、スマブラDXの世界1位であり、
かつての僕の戦友でもあるArmadaは、
昨年1年間だけで年収820万円を稼いだとのこと。
しかし、「『スマブラ』プレイヤーの生涯獲得賞金の番付を作成してみた。」
とある通り、これはあくまでも賞金の総額に過ぎません。
年収820万円の他、
スポンサーからの月給やTシャツやコントローラーなど
ファングッズの売上、Twitchの対戦動画放送による収入、
マネーマッチ(いわゆる賭け試合。海外では合法)
などが加算される上、ホテル代や航空券代はスポンサー持ち。
ぶっちゃけ年収1000万円は超えてると思います。
たぶんね!笑
2位:Adam “Armada” Lindgren − 118,758.06ドル(約1365万7100円)
2015年に7万1000ドル(約816万5000円)以上を獲得したArmadaは、昨年最も稼いだ『スマブラ』プレイヤーになった。Smash Summit、EVO、DreamHack Londonを制した彼は、この3トーナメントだけで3万2000ドル(約368万円)を獲得。残りはメジャートーナメントで定期的にトップ3に入ったことで獲得した。
また、日本でもその動向は顕著です。
2016年4月、DetonatioN Gamingにより、
スマブラWii Uプレイヤー「にえとの」氏が
フルタイムスポンサー契約を受けました。
この契約により、にえとの氏の日々の仕事は
「スマブラをプレイすること」になりました。
素敵なことじゃないですか?
DetonatioN Gaming・大乱闘スマッシュブラザーズ部門在籍、にえとの(Nietono)選手について、会社員&プロゲーマーの二つの生活を行き来しながら練習の時間を作ってきたNietono選手でしたが、2016年4月より、DNG選手として『フルタイム制』を導入することを発表いたします。
梅原大吾氏(通称ウメハラ)もスポンサーしているレッドブルですが、
「神殺し」と呼ばれるスウェーデン人のイケメンプレイヤーLeffenを
スポンサーしたことで話題になりました。
スウェーデン人のイケメンスマブラーLeffenがレッドブルアスリートに登用され、話題になったのは記憶に新しいところ。
現役リタイアから約8年、e-Sportsに成長したスマブラの世界に復帰します。 – フィンランドでスマブラの世界王者を目指すブログ
スマブラが好き。ワクワクする人生を生きたい。
お金がどうがマネタイズがどうだとごちゃごちゃ言いましたが、
僕がスマブラでプロゲーマーになりたいと思った理由。
結局は
スマブラが好きだから。
ほんとこれに尽きます。
スマブラめっちゃおもしろいんです。
中学3年生〜大学卒業までの青春を捧げたゲームでもありますしね。
単純ですけど、意外と人生そんなもんです。
好きなゲームでプロになり、大勢の人を熱狂させられたら?
これ以上ない幸せじゃないですか。
つまんない仕事で一生安泰であることが幸せとは僕は思ってません。
僕は新卒で京都の老舗大企業島津製作所に入社し、
配属も希望通りの東京支社国際本部になりました。
でも、そこで望める人生は自分が望む人生ではなかった。
会社自体は超ホワイト企業で、上司も先輩もいい人ばかり。
全サラリーマンが泣いて羨む環境だったと思います。
ただ、僕は、いつか自由にスマブラがしたかった。
会社勤めでは、そのささやかな願いは
定年まで叶えられることはありません。
だから、2年目の秋に会社を飛び出してしまいました。
改めて、スマブラの大会上位戦で
大勢の人が熱狂している写真を貼っておきます。
GENESIS 3 – C9.Mang0 (Fox) vs Liquid`Hungrybox (Puff) – SSBM – Losers Finals – YouTube(クリックで上記画像の瞬間からスタート)
これが現代のスマブラ。e-Sportsです。
もしあなたがe-Sportsやスマブラに対して、
「なんだかんだ言って ゲームでしょ?」
そう思っていたとしても、
この写真を見たら、そんな感想は吹き飛んでいきませんか?
実際、昔の僕は商業化された現代と規模の違いこそあれ、
こんなステージで観客を熱狂させる立場にありました。
日本での扱いは大したことないですが(まわりは昔からの友達ですからね)、
海外にいる僕を客観的に見ると
「(スマブラを生んだ国)日本から来た最強プレイヤー」
だったわけです。
実際のところ最強が誰かはわかりませんが、最強の一角であったことは確実。
当時はそれが将来仕事になり、
いつかスマブラで生活していける可能性があるなんて
夢にも思っていませんでしたが、今の環境ではそれが可能です。
やらない手はないでしょう!
ただ、8年も引退していた今の実力はヘボもいいとこ。
みんな強くなりすぎ。
スマブラWii Uに至っては当時出てなかったからほとんど新参に近い。
ちっくしょーー
今に見てろよ!
笑
難しい理由は特にない。ただ、スマブラが好き。