(当記事は、フィンランド語で書かれたフィンランド社会保険庁事務局Kelaのベーシックインカムの記事の翻訳記事です。)
こんにちは、妻の母国フィンランドでプロブロガー&プロゲーマーを目指すCaptainJack(@CaptainJacksan)です。
ご存知の通り、2017年1月1日より、フィンランドで国家レベルでは初となるベーシックインカムの社会実験が行われています。
少し前にはフィンランドで世界初のベーシックインカムがスタートしたという誤報が世界中を駆け巡るなど、間違った情報もありましたので、より正しく知ってもらうためフィンランド社会保険庁事務局Kela公式サイトの該当記事を日本語に翻訳してみました。
お役に立てれば幸いです!(元記事はこちら:Perustulokokeilu – kela.fi)
フィンランドのベーシックインカムは社会をどう変えるのか?BI的社会保障を受給する外国人の立場から思うこと – JACK HOUSE
ベーシックインカムとして国民2000人に毎月7万円を与えたフィンランドではストレスや仕事のモチベーションはどうなったのか? – GIGAZINE
目次
ベーシックインカムの社会実験について
ユハ・シピラ(Juha Sipilä)首相率いるフィンランド政府は、2017~2018年にかけてベーシックインカムの社会実験を行うことを決定しました。フィンランド社会保険庁Kelaにリードされた複数の研究所に所属する研究者たちは、社会実験がどのように行われるかを語りました。このページでは、社会実験に関する情報やマテリアルについて紹介します。
ベーシックインカムの社会実験は2017年1月1日に開始しました。25~58歳の2000人の失業者は、2年間にわたり毎月560ユーロ(約7万円)のベーシックインカムを無条件で受け取ります。
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実験の目的について
当実験は、社会保障が現代社会の変化に対応しどのように適応できるのかを目的にしています。また、社会保障を包括的なものに見直し、就労を奨励することも大きな目的の一つであり、手続きを削減することにより、現在の煩雑な社会保障システムを簡素化することも期待されています。
前回行われたベーシックインカムについての調査の目的は、本格導入の可能性を探ることでした。この度の社会実験では、人数の異なる複数のグループに対するベーシックインカムの影響、そしてその実現コストの調査を目的にしています。
導入可能性の調査は、2015年10月末に開始しました。調査グループは、2016年3月30日フィンランド社会保健省に仮報告書を提出。それを受け、ユハ・シピラ首相のフィンランド政府はベーシックインカムについての仮法案を準備し、同年12月議会により承認されました。
その後、調査グループはフィンランド社会保健省に対して12月16日に最終報告書を提出し、2017年1月1日に世界初となる国家主導によるベーシックインカムの社会実験がスタートしました。
調査グループメンバー
事前調査は、以下のメンバーの共同で行われました。
- フィンランド社会保険庁Kela
- ヘルシンキ大学
- タンペレ大学
- 東フィンランド大学(Itä-Suomen yliopisto)
- トゥルク大学
- Sitra(ファンド)
- シンクタンクTänkと国立経済研究所
プロジェクトには、フィンランド企業連合会(Suomen Yrittäjät)の他、地方自治体、税法、憲法の専門家も参加しています。調査及び研究は、Kelaのコーポレート・リレーションズマネージャー、オッリ・カンガス(Olli Kangas)教授監修の元で行われました。
当プロジェクトは、政府の2015年決算の実施及び研究計画の一環として実施されました。
調査チームは最終報告書で調査の延長を提案
調査グループは、2016年12月16日にフィンランド社会保健省省長のピルッコ・マッティラ(Pirkko Mattila)に対し最終報告書を提出し、2018年までに及ぶベーシックインカム社会実験の延長を提案しました。彼らは、調査対象者を拡大し、失業者だけでなく低所得者も調査対象に含めて実験を続けるべきだと考えたのです。
実現可能性報告書は、ベーシックインカムの多様なモデルを評価
2016年3月30日、調査グループはフィンランド社会保健省のハンナ・マントゥラ(Hanna Mäntylä)省長に対し、ベーシックインカムの実現可能性についての報告書を提出。報告書では実験・結果などの情報がまとめられ、ベーシックインカムの多様なモデルが与える影響が評価されました。
実験の影響
ベーシックインカムの実験では、対照実験が行われました。2000人の実験チームと約173,000人の対照チームを比較する実験です。対照チームは、実験チームに入らなかった人々で構成されました。
評価実験では、たとえばベーシックインカムを受け取る実験チームの就業率が、対照チームと比較してどのようになるかを調査します。
当実験の実施者は、政府によって選出されます。
ベーシックインカムについて(動画)
(フィンランド語)
まとめ
いかがでしたでしょうか。フィンランド社会保険庁事務局Kela公式サイトのベーシックインカムについての記事の翻訳文のため、あまり面白みはなかったと思いますが、フィンランド語で発信されている公式の情報がどんなものか知ってもらえたと思います。
日フィン翻訳についての後日談
フィンランド語の文章を日本語に訳したのは今回が初めての経験です。ので、思ったこととかをメモ。
僕はフィンランド語学習者ですが、この原文クラスの文章はまだまだ全然読めません。が、Google翻訳と最低限のフィンランド語知識、そしてIlmainen Sanakirjaなどのオンラインフィンランド語辞書を使い、なんとか形にすることはできました。
とはいえ、Google翻訳のフィンランド語から日本語への翻訳精度がまだ低く、まず英語・フランス語へ翻訳を介さないと意味がわからないことがほとんど。英語など他言語の知識がない場合、フィンランド語から日本語への翻訳は難航を極めるはずです。
フィンランド語は、冠詞がない、動詞が活用する、日本語のてにをはに相当する名詞・形容詞の語末変化など、僕が扱える同じ西洋言語の英語・フランス語と比較しても違いが大きく、かなり難解な言語です。
当記事内容も、指示語や単語の使い方などに誤りがある可能性があります。もし間違いを発見されましたら、ぜひ教えていただけると幸いです!
ベーシックインカム早くもらえるようになったらいいね〜!
うん😊
フィンランドのベーシックインカムは社会をどう変えるのか?BI的社会保障を受給する外国人の立場から思うこと – JACK HOUSE
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