こんにちは、『伸びシロとおもシロ』をコンセプトにフィンランドからワロタをお届けするプロブロガーのCaptainJack(@CaptainJacksan)です。(๑`・ᴗ・´๑)
さて、タイトルの通りです。実は去年の11月に著作権のある他人の写真を気付かぬうちに無断使用してしまい、過去の判例に基づいた相場から使用料3万円を支払ったという出来事がありました。
ネット上で発信する全ての方に起こりえるリスクですし、特にこれからブログで収入を得ていこうと考えているブロガー・アフィリエイターであれば、今回の僕のケースは絶対に知っておいて欲しいと思います。
結論から言うと僕が悪いですし、申し訳ないことをしてしまったのですが、やっぱりうっかりの過失一発で3万円はデカいです・・・。
なお、本件の対応に当たりネット検索したところ、写真を無断使用された側から詳しく経緯を書かれている記事があり、大変参考になりました(写真を無断使用されたので、使用料金をご請求申しあげた件【著作権裁判まとめ】)。
この記事と一緒に、ぜひこの僕の無断転載してしまった側の対応についてお読みいただき、ぜひとも僕の後塵を踏まないようにして頂きたいと思います。それではCaptainJackの実体験へLet’s go!
目次
ネットの写真を無断転載してしまったので、使用料の相場3万をお支払い申し上げた話
さて、順を追って書いていきたいと思います。
2017年11月12日:著作者から写真の無断転載を伝えるメールを受信
相手方の氏名などは伏せた上、受信したメッセージの内容を掲載します。
拝啓 時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
貴社ウェブサイトに、私が撮影し著作権を有する写真1点が無断で転載されていることを確認いたしました。 (該当記事URL)
転載元は私のブログ(URL)です。私の写真の使用には料金が発生いたします。
つきましては料金のお支払いについてご相談させていただきたいので窓口となる担当者の連絡先を11月18日までに教えてください。よろしくお願いいたします。
(署名)
え・・・マジで?
このメールを受信した時、正直言ってそう思いました。
なぜなら、受信日時である2017年11月12日の段階で、僕はすでにプロブロガーとなり3ヶ月目。著作権について一通りは知っていましたし、何かの間違いだと思いました。
そして、無断転載の事実があると指摘を受けた該当記事(【恋活・婚活】理想の女性と出会い幸せな結婚をするための具体的戦略)の画像を一つ一つ調べてみたのです。
焦る必要はありません。このような状況では、まず自らが置かれている状況を的確に把握し、適切に対処することが大切です。
2017年11月12日:同日中、事実関係の確認
すると、ありました。指摘を受けたページ内に、権利者が作成したと思われる、言い訳不可能な無断転載画像が掲載されていたのです。
正直言って、自分の記事の中に該当の画像を見つけた時、意味がわかりませんでした。
該当の記事を読んでいただければわかるのですが、2万文字にも迫ろうかという気合いの入った記事の中では、主に自ら撮影した妻ユリアの写真を使用しています。そして、自前でまかなえなかったものはフリー画像サイト『Pixabay』などからDLした画像を利用していたからです。(当然ですが)
その中で、なぜか1枚だけ、確かに見た記憶のある著作権違反の写真があったんです。
プロブロガーですから、完璧とは言えずとも当然著作権についてはある程度理解しており、通常でしたらGoogle検索で上位表示された一般人撮影の画像を利用するようなことは決してありません。
今思えば・・・おそらくですが、争点となっている画像がとある商品のオフィシャル画像っぽかったため、ソースの確認を怠り公式画像と誤認した上でそのまま掲載してしまったものと思われます。
そして、この時点で、理由はどうあれ、僕は自分側に非があることを明確に認識しました。やってしまったことの責任は、取らないといけない。
そうなれば、次のステップは簡単。この状況において誠実かつ、正当であり最適な対応を行うべく、「画像 無断転載 使用料 相場」などのワードで検索し、情報を集めました。
そこで発見したのが、このようなケースにおける画像無断転載の使用料です。過去の判例から、業界最大手のアマナイメージズの料金表を参考にされるらしいということが判明しました。
その料金を調べてみたところ、Web広告などの場合、掲載場所やサイズを問わず、以下の料金になるとわかりました。
~1週間:17,280円
~1ヶ月:21,600円
~3ヶ月:28,080円
~6ヶ月:34,560円
~1年:38,880円
~3年:60,480円
~5年:75,600円
~7年:86,400円
~10年:108,000円
僕の場合、問題の記事の公開は2017年7月28日であり、権利者から申し立てのメールを受け取ったのが同年11月12日。無断掲載の事実があってからおよそ3ヶ月半経過していることになり、使用料金は3ヶ月〜6ヶ月の間の28,080〜34,560円の範囲に収まることが予想されました。
このように自らが置かれている状況を確認した上、すぐに権利者からのメールに返信することにしました。
2017年11月12日:同日中、権利者のメールに返信
上の画像の通り、以下のように返信しました。
◯◯様
運営者のCaptainJack本人です。
ご指摘頂き該当ページを確認しましたところ、
◯◯様の画像の無断転載がございました。
直近の全ての記事では画像は自分で撮影したもの、
もしくはPixaboyなどの無料素材サイトのものしか
使用していないのですが、当該記事は3ヶ月前に公開したもので、
著作権についての理解が浅かった頃の失敗でした。
引用リンクすらつけておらず、
当方に非があることは明らかであり、
謹んでお詫び申し上げます。
料金また対応について、ご相談をお願いしたいと思います。
なお、該当画像は既に削除済みでございます。
著作権侵害は元より、対応の手間まで
おかけしたこと、心よりお詫び致します宜しくお願い致します。
CaptainJack
非を認めた上で、権利者側に処遇を委ねる提案です。
支払額は 3ヶ月〜6ヶ月の間の28,080〜34,560円の範囲に収まることを事前に理解しているため、諸々悔しくはありますが心的ストレスはそこまででもありません。対価を支払うことになった場合の最高額を把握しているからです。
あわよくば、悪意のないミスであることを考慮していただき、お咎めなしで終結できないか・・・と思っています。正直な心情ですが、同時に肩書きがプロブロガーでは厳しいだろうという現実も理解していました。
相手方からの返信を待ちます。
2017年11月13日:翌日、権利者からの返信
翌日、すぐに返信がありました。
CaptainJack 運営者様
早速の返事をありがとうございます。
当方規定の写真使用料は、WEB用途、1点なら、使用サイズに関わらず3万円を設定しています。
この料金は業界最大手のアマナイメージズに準じます。支払期限は今週末までとさせていただきます。
3万円を下記の口座にお振り込みください。◯◯銀行 ◯◯支店 普通口座 ******* ◯◯◯ ◯◯◯◯
恐れ入りますが振込完了後に連絡をください。
なお、貴社の締めなどのご都合でお支払いを別の日にご希望の際はお知らせください。(中略)
以上です。よろしくお願いいたします。
上記の通り、求められた使用料は3万円。アマナイメージズ の例から3ヶ月〜6ヶ月の間28,080〜34,560円の範囲の請求が妥当であると承知していたため、特に驚きはありませんでした。
全く記憶にない、意味不明なミスとしか思えない画像転載の責任が3万円で済むのなら、これは必要経費だと思いました。
本件への対応において参考にした記事によると、
現代はコンプライアンスが重視される社会なので、法令違反のコンプレインには”迅速に”対応したほうがいいでしょう。著作権侵害は事実を争う必要がないシンプルな案件ですから、あれこれつくろって結論を引き伸ばしても最終的には必ず負けます。
とのこと。
権利侵害してしまった僕の立場でもこれには同意で、こちらに非があることが明らかであり過失を認めている状況であれば、利用料支払いによる懐へのダメージは自分の事情でしかありませんから、素直に相場の金額で迅速に支払うのが正解です。まぁ、当たり前の話です。
特に僕はプロブロガーですから、ネット上の常識を逸脱し他人の権利を侵害して開き直るような行動は許されませんし、自分でもそういう行動はできないと思います。
以前プロブロガーになる前の記事でプロブロガーとしての矜持とプライドについて書きましたが、そのポリシーに照らし合わせると、本件では自ら権利侵害を犯してしまった立場と理解し、使用料の料金相場についても納得している以上、すぐに支払うという対応を行うのがベストと言えます。(プロブロガーを目指す僕は、自分のブログに誇りを持っている)
2017年11月15日:即振り込み対応、終結
以上を踏まえ、 支払い完了の上、以下のようにメールを返信しました。
大変残念ながら、この後先方からの返信はありませんでしたが、義務は果たしたのではないかと思います。(え・・・返事くれへんの?と思いましたが 笑)
👇ぜひTwitterとLINE@のフォローをお願いします ^^
まとめ)写真の無断転載には細心の注意を!業界の相場で利用料を支払う義務が発生します
いかがでしたでしょうか。
冒頭のように、突然「写真の無断転載につきまして」 みたいなタイトルでメールが来れば、誰でも初めは焦ってしまうと思います。しかし、焦る必要はありません。まずは冷静に事実確認を行ってください。
僕は当時の時点で9ヶ月ほどのブログ運営において、もっとドキッとするメイン案件の承認率が2%と判明という地獄のような報告を受け取ったこともありますし、何より自ら原告として詐欺集団に対する少額訴訟、数年に渡りサイコパスの経営者に対する労働訴訟、調停を戦った経験があります。
このようにある意味経験豊富なため、著作権侵害のメールを受信しても焦ることは一切なく、問題の焦点は事実関係の確認のみでした。言いがかりならしかるべく対応せねばなりませんし、自分が悪いのならきちんと謝らなければなりません。
結果、自分が悪いことが判明し凹んだわけですが・・・。w
さて、最後に今回の対応をまとめると、以下のようになります。参考にする機会がないことを祈りますが、検索からこの記事を読まれる方にとっては役立つかもしれません。
- 状況の把握
- 事実関係と過失割合の確認
- 過去の判例等から使用料の相場を確認
- 即返信
- 即支払い
というわけで、ぜひ皆さんには著作権・著作物の扱いには気をつけてほしいと思います。いらないお世話かもしれませんが、権利を侵害してしまった僕からの忠告です。
もしあなたが初心者の頃にGoogle検索から引っ張ってきた画像をそのままブログに掲載していたりするなら・・・。今すぐ画像を消しましょう。掲載年数によっては、画像1点につき10万円も請求されてしまいますが、他でもない自分が悪いんです。
ヤバイ・・・とドキッとした方もしいらっしゃいましたら、ぜひこの記事をシェアしていただけましたら幸いです。
* この記事を読んで、「助かった!未然に数万円の支払いを防げたやんけ〜!」という方などもしいらっしゃいましたら、ぜひAmazonほしい物リストをご覧いただけましたら幸いです!メール用Amazonギフト券の送付先は「blog[at]captainjack.jp」です。( *˙ω˙*)و笑
追記)写真の無断転載について、Twitterの反応
公開直後からTwitterで大きな反響をいただきましたので、みなさんの反応をまとめました。
これ読んで今までの画像総チェックした…
こういうケースが実際に起こることを忘れてはいけない。https://t.co/FaZr15SRHS— だちまえ/前田ヨシヒデ 20kg痩せます‼️ (@dashchan8318) 2018年2月9日
うお〜、気をつけよう!
正直あんまり考えてなかったから… https://t.co/E79RTHE60Z— 馬男@ブロガー (@umaoshinmai) 2018年2月9日
この問題っていつも悩ましい。引用や出典をつけていればセーフなのか、どこからが引用なのか、無断転載禁止と書かれていても引用の範囲なら許されるのか。 https://t.co/2XOQwOgf3j
— 雪(リップル) (@Ma_____252) 2018年2月9日
無断使用の場合2倍とか払わされることあるけどあれは規約かなんかに書いてある場合なのかな? https://t.co/mpiylVrtsv
— フリーランス農家:きしころ(猟師) (@kagoshimato) 2018年2月9日
知っていなければいけないし、知っていても気をつけなければ失敗してしまう可能性がある。
私も改めて気をつけます。 https://t.co/M9XDVLT40p
— 根本晃(Hikaru Nemoto)@仮想通貨/アフリカ・ルワンダ (@dujtcr77) 2018年2月9日
わしのサイトも無断転載、結構されているので請求すればいいわけか。
ただ、CaptainJackさんのように迅速に払う人はかなり少なそう。 https://t.co/TX0lgrNvRh— ごろ〜@副業ブロガー&仮想通貨 (@specialistRBI) 2018年2月9日
こういった事案は、専門家に相談するのが吉だなぁ。引用(著作権法32条)が成立するかも知れないし、損害額も争う余地がある。
最後はビジネスジャッジだけど、常に言い値で支払うことが得策じゃないこともある。 https://t.co/tyCqxj9uEb— libra(ライブラ) (@libra_ssb) 2018年2月9日
ドキッとしたのでシェア。僕も後で一度全ページ確認しよう。
気づかずにやっちゃってるケースはありそうですね。
著作権侵害した側の記事って初めて読んだかも。参考になりました。 https://t.co/sitWQbdCWx
— はた@専業雑記ブロガー (@hata_blog) 2018年2月9日
以上、ご意見として一部を引用させていただきました。
みなさん、著作権には気をつけていきましょう!